台湾の製造業

台経院が今月実施した月例の景気調査によると、10月の景気を「良い」と回答した製造業企業の比率は前月調査より13.1ポイント下落、反対に「悪い」とした企業は17.3ポイント上昇しており、当面の経営環境を悲観している企業が増えていることが分かる。

今後半年間の景気については、「良い」とした企業は3%で、9月調査時の4.3%から1.3ポイント下落した。ただ「悪い」とする企業も9月調査の64.2%から62.6%に減少。「変わらない」は31.5%から34.4%に上昇した。

これについて台経院の陳ビョウ・景気予測中心主任(ビョウは水3つ)は、「景気の悪い話はもうニュースではない」と説明。製造業企業は5~6月に受注が減り始め、8~9月はほとんど注文がない状態だったという。このためすでに景気が後退局面にあった前月調査から「さらに悪化した」と答えた企業は多くなかったようだ。

製造業企業の10月と10月から半年間の景気実感・予測を数値化すると88.13ポイント(2001年を100とする)となり、前月の修正値98.74ポイントから一気に10.61ポイント下落し、1979年3月に調査を始めて以来の最低を更新した。


0 件のコメント:

コメントを投稿